ここ一週間ほど苦戦していた絣(かすり)のストール、染色やら柄合わせに、たいそうな時間を使ってしまいましたけれども…
やっと問題解決しました❤︎
でも。。。
失敗しなかったとしても、一つの作品が完成するには、考えたくないほどの長い時間がかかっている。
そして、染織の原料は、手に入りにくいものも多く、原料のままでも十分に高い。
例えば、ウールのストールが出来るまで。
①羊毛(原毛)を買う。
②刈り取ったそのままの羊毛が届く。
③色んな汚れのついた羊毛を洗う。
一日かかる作業だけれども、とにかく匂いが凄まじい。牧場の香りを凝縮させたような感じ?夏場に作業すると、とんでもなく大変ですヨ。
④洗った羊毛を染色する。
④これを紡ぐ、つまり糸にする。
この「糸紡ぎ」の作業、なんだかものすご~く時間がかかりそうでしょ?
その通りですヨ。。。
でもね、コレ、やり始めたら、やめられないのだ。
⑤出来上がった糸を織り機にセットする。
織る前に、タテ糸をセットしないと織れないから、まずはその準備。
真ん中あたりに、金属の細い棒が何百本もありますが、ひとつひとつ、中央あたりに小さな穴があります。そこにタテ糸を一本ずつ通します。
ウールの大判ストールとかだと、500本以上のタテ糸が必要になるけれど。。。
もちろん一本ずつ通していきます。
この作業、あなたが何歳であろうと、腰が痛みますヨ❤︎
⑥織る。
⑦仕上げる。
こ~んな感じで、ウールのストールが出来るまでには、とんでもなく長い時間ととんでもなく地味な作業があるのです。
そして。。。こうやって出来上がったウールの手紡ぎ、手織りストールは、手触りや風合いが既製品とは、全く違います。
素人が見ても、どうしてこんなに違うのかと驚くほど、明らかに違う。
「いいものだと思う。でも、値段が。。。」
そう。既製品と大きく違うものは、価格だ。
手触りや風合いだけではない。
ふと近くのショップを覗けば、1000円などでストールが売られている時代に、数万円という値がつく。
氷山の一角なのだと思う。
見えるものは、出来上がった作品だけだとしても、
その下には、その作品が出来上がるまでにかけられた時間と労力が隠されている。
何も見えない。
けれども、その下には確実に、時間や労力や思い、色んなものが隠れている。
その隠れたものを、伝えていかなければいけないと思う。
「でも、価格が。。。」
と思わせた分だけが、隠れた氷山の部分。
いつか誰かが、冷たい海に潜って、水面下にあるものを見に来てくれるのを、期待してはいけない。
だって、何があるか分からないのに、危険をおかしてまで、冷たい海に潜ろうとするだろうか?
みんな、そんなにヒマじゃない。
そもそも知らない人がちょっと潜っただけでは、何も見つからないかもしれない。
「何もなかった。つまんなかったよ。」
と、周りの人に触れ込みされて終わりだ。
何がどこにあるかを知っているわたしが、ナビゲートをすればいい。
水面下に沈んで見えない氷山を引き上げ、
夢を見せる。
期待感を膨らませる。
こうなるんだという、ワクワク感をのせる。
そうやって、やっと人の心が動かせる。
モノづくりだけじゃない、
わたしという人間、あなたという人間だって、周りからみたら氷山の一角だ。
もし、誰かの心を動かしたい、誰かの心に届きたいのなら。。。
答えは、あなたという氷山の中にありますヨ。
❤︎気学・タロット鑑定のご依頼は、お気軽にまずはご質問から❤︎︎
お問い合わせフォーム → ☆
❤︎『幸せを呼ぶ織物たち』の情報など、HPはこちら︎❤︎︎